本の要約サービス「flier(フライヤー)」のYoutubeチャンネルでのお悩み相談企画、「わたしたちの眠れない夜」を鑑賞しました。
私の好きな肉乃小路ニクヨさんがMCとして出演されるということで見始めたのですが、まあ~どの回も濃い内容で、観た後の満足感がすごいのです。
特に、ビジネスコーチ・高森勇旗さんの出演回が胸に迫りました。
「まずは無能な自分を受け入れること」
▼番組概要
人生やキャリアについて、「こうあらねばならない」という呪いにかかっていませんか?
そうした虚像に縛られているから「生きた心地がしない」と元プロ野球選手・高森勇旗さんは語ります。
まずは無能な自分を受け入れて、自分は特別な存在ではないと認める勇気を持つことが大事とのこと。
では、「特別ではない自分の人生」を特別に選択していくためにはどうすればいいのでしょうか? 高森勇旗さんと肉乃小路ニクヨで語る「未来の選択肢を増やす」ということ。
相談内容は、加齢により能力が衰え、思うように仕事ができない今の自分に悩んでいる50代男性からのものです。
高森さんは、相談内容に、「自分に期待しすぎだ」と厳しい言葉を投げかけます。
この相談者は、『仕事ができるキラキラした自分像』に雁字搦めになって、そうでない今の自分と比較して苦しんでいるんでしょうね。
以前に読んだ、みうらじゅんさんの「マイ仏教」で出てきた『比較三原則』を思い出します。
人は、「自分の親」・「他人」・「過去の自分」の3つと、今の自分を比べてしまい、劣等感を抱いて苦しんでしまいがち。
その劣っていると思っている部分を、「そこがいいんじゃない!」とあえて全肯定することで気持ちが楽になり、他者と比較する必要は無いのだと気付くことが大事、とみうらさんは綴っていました。
高森さんの回答は、正に「比較三原則」に通じるものでした。
できない自分を認め、そこから出発するのだ、と。
プロ野球選手だった高森さんは戦力外通告を受けた後、様々な経験をして現在はビジネスコーチとして活躍していらっしゃいます。
動画内では、クビを言い渡された瞬間・まさにどん底に落ちたような状態から、できない自分を認めて再出発するまでの気持ちと実際に行った行動の例を語られています。
よい親であらねば、仕事ができる人間であらねば、という虚像にこだわりすぎて苦しんでいる方に是非ご覧いただきたいです。