食事するのに欠かせない食器類。
お気に入りのものであれば、さらに食事が楽しくなりますね。
食器は100円均一ショップでも売っているし、
手軽な値段で、素敵なデザインのものを入手することができます。
ただ、「簡単に食器を買う」ことはしたくないな、と考えるようになりました。
実家の食器の山
3世帯分の食器が集まっていた
現在、私の実家には母1人が暮らしていますが、
元々住んでいた祖父母が遺した食器と、私の家族が使っていた食器、
そして母方の祖母が遺した食器と、合わせて3世帯分の食器が集まっていました。
特に、祖父母の家では親戚の集まりが定期的に開催されていたため、
食器の山、山、山…
高知で宴会といえば、大皿に料理が盛られる「皿鉢料理」が出されます。
宴会の際には、料理を取り分ける取り皿とグラス、湯呑が必要でした。
そうした宴会用の食器を常備していたので、食器の山にもなります。
ただ、祖父母世代が他界し、家で行われる法事は縮小傾向に。
皿鉢料理も、頼んだ仕出し屋さんが、取り皿などの必要な食器を貸し出してくれるようになりました。
そしてコロナ禍になり、さらに集まりは縮小。
法事は身内のみにし、皿鉢料理ではなく、仕出し弁当を持ち帰ってもらいました。
もう以前のような、宴会を開くことはないでしょうし、あっても自前の食器は不要です。
大量の食器を処分
1人暮らしになった母だけで使うには余りあるので、
母が使う分と、私達が帰省する際に使う分とを残し、
あとの大半は処分したそうですが、大量なため、ずいぶん骨が折れたようです。
それでも、状態の良い物を捨てるのは忍びなかったようで、
食器棚には、「使わないけど捨てられない食器」がまだ残っています。
処分した食器の行方
▲過去に処分した食器。右のガラス製保存容器は姉に譲渡しました。
母の住む自治体では、陶磁器の食器も「一般ごみ」として扱われ、溶融炉で溶かされます。溶融されたあとは、セメント原料やメタルになるとのこと。
しかし、私の住む自治体では「不燃ごみ」となり、「埋め立て処分」されるのです。
埋め立て処分になることを考えると、食器を気軽に増やそうと思いません。
それでも陶磁器は割れてしまうものだから、修繕したり、
不要な食器をリサイクルするプロジェクトで回収してもらったりと、
できるだけ食器をゴミとしないようにする工夫をしたいところ。
SDGsが提唱されている今なら、回収ネットワークも広がっているのでは?と、
ネット検索してみたのですが、残念ながら私の生息地域には届いておりませんでした…
私個人としては、今持っている食器をできるだけ大事に使い、
「食器は簡単に手に入れない」ように心がけたいと思います。
▼悩んだ末に買った波佐見焼