人の欲望はいろいろあれど、基本的に「インプット・アウトプット」ができれば私は嬉々として生きていけます。
生来のだらだら気質で、受け身だーい好き!なもので、どちらかというとアウトプットよりインプット多め。
その中でも、美術館で展示作品を眺めることが、ここ数年の楽しみになっています。
高知県立美術館の年間観覧券を購入したので、今年は美術鑑賞YEARとする!
高知県立美術館で、9月11日まで開かれていた「佐藤健寿展 奇界/世界」。
夏休みに息子を連れて。
その後に友人とまた訪れ、2回じっくり鑑賞しました。
TBS番組「クレイジージャーニー」への出演でも有名な、写真家・佐藤健寿さん。
世界各国で撮影された約200点を、こうして大判で細かいところまでじっくり拝見できるのは嬉しいですね。
延々と炎が燃え続ける「地獄の門」ダルヴァザ(トルクメニスタン)、ユーモラスなガ族の棺桶(ガーナ)など、
日本人の私にとっては奇妙に映る光景ですが、「奇妙」だと感じるからこそ、魅かれずにはいられません。
また、同じ日本であっても、地方によって祭礼も儀式も様々。
高知県の物部に伝わる「いざなぎ流」の特別展示も見応えがありました。
御幣の顔がなんともかわいい…ですが、目口のあるものは荒神だそうです。
映像展示も素晴らしかった。
ここ数年、県外にも出かけることがなかったので、各国の人々の暮らしぶりが沁みるわあ…
特に、お祭り関連。
秋田の西馬音内盆踊りは、一度も見たことがありませんでしたが、祭囃子の音や美しい所作、覆面で踊るという異質さに、ぎゅうと胸が締め付けられて、なぜか涙腺が緩みました。
美しい。
本展覧会は、世界の広さ・文化の多様さに圧倒されます。
人類の飽くなき探求心(良くも悪くも)と、様々な死生観を垣間見ることができました。
そこに暮らす人にとっては日常の一部でも、第三者だからこそ「奇妙」に見える物事はたくさんあるのですね。
次は、山口県立美術館で開催予定(2023年4月14日~6月11日)とのこと。
その後は、群馬県立館林美術館へ巡回予定(2023年夏)。
お近くの方は是非訪れてみてください!