セールとスーパーのりんご
年末近くなり、セールが目白押しだ。
楽天スーパーセールとか、ちょっと前のブラックフライデーとか。
冬をあたたかく過ごすための家電や、娯楽を充実させるガジェット、年末年始のとっておきのごちそうなど。
そんなお得なセール期間を、すみませんちょっと通ります…とすり抜け、私は近所のスーパーでりんごを買う。
青森からやってきたシナノゴールド。
買ってきたら早速剥いて、皿に乗せて運ぶ。
しゃくしゃくとりんごを食み、口に広がる甘酸っぱさを堪能する、家族のおやつ時間。
これよ。
これこそが私にとっては何物にも代え難い、おいしくって、あたたかな、幸せの一滴。
生きるのに必要なものはほとんどそろっているし、手元にあるそれらは未だ買い替えの時期ではない。
だから、セール期間だけど何も買わない。
今の持ち物から同じ用途の物を一つ処分して、収納に空きを作ってまで、「これを買おう!」と思う物は残念ながら無い。
ちょうど買い替え時で、それがセールでお安く販売されていたら、まさにグッドタイミング!
だけど、そういうことって残念ながらあんまりないんだよな。
この日、私が心から欲しい物は、家族でおいしく食べるりんごだった。
それで十分。
ランチのグラタン
一人で食べる特別なランチも、「これが食べたい!」っていうものを食べなくちゃ。
初めて訪れたカフェのランチ。この日の献立はグラタンだった。
グラタン最高。しかも、おいしい。
初めて行くお店の料理がおいしいと、とっても嬉しい。
そこは本をたくさん置いてあるカフェだった。どれを読んでも自由。
手に取った本の中に沈み込み、運ばれてきたグラタンに心躍らせ、コーヒーで一息つく。
おいしくて、あたたかな一滴。
これからも、そんな「ごちそう」を買っていこう。
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